研究課題/領域番号 |
23592002
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
蒲原 行雄 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 外科, 治療研究部長 (50325643)
|
研究分担者 |
藤岡 ひかる 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 外科, 副院長 (00264226)
石橋 大海 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 臨床研究センター, 客員研究員 (80127969)
戸次 鎮宗 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 臨床研究センター, 医師 (50601431)
河田 則文 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30271191)
吉里 勝利 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (20095516)
|
キーワード | 脂肪性肝炎 / 脂肪肝の脆弱性 |
研究概要 |
本年度研究は脂肪肝を背景にした肝切除症例の集積を一層強化した。 まず、院内倫理員会承認を経て保存検体(血清)よりタンパク等を抽出し基礎的検討を加えるとともに臨床手術症例のアウトカム調査を追加し周術期の合併症の詳細な検討を継続して行った。共同研究者とは動物研究における脂肪性肝炎における肝修復能に関する情報交換を定期的に行いヒト―動物肝でのサブトラクションによる病態解明を試みた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脂肪性肝炎と確実に定義できる切除症例は限定的な数にとどまっており、脂肪肝を有する肝切除症例まで範囲を拡大している。このため、現在、ヒト検体、情報の収集は順調に集積され順次解析を行っている、動物との対比が疾患モデルが担癌状態ではないため完全な比較は困難であり、共通項目と乖離した項目を明らかにしつつ、実験的検討を再度計画立案している点が予定より立ち遅れた点である。
|
今後の研究の推進方策 |
最終研究年度となり以下の項目につき結論を導く 1)脂肪肝を含む脂肪性肝炎における肝切除後の炎症反応、肝組織修復、合併症 2)術前疾患と脂肪化の関連(NASH=脂肪化ではなく各種疾患に付随するものもある) 3)非脂肪肝症例と比した脂肪肝症例における周術期の合成能欠落を示すマーカーの絞り込み 4)動物モデルにてヒトで達成しえない項目の実験的解明の試み
|
次年度の研究費の使用計画 |
研究成果をまとめ、公表化することを目指すことが本年度研究費の主使用である。 1)ヒト検体解析のための試薬、外部測定委託およびデータ分離保存のための保存・解析機器(PCなど)購入 2)研究成果の発表(可能であれば国際学会)、論文化
|