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2011 年度 実施状況報告書

心室中隔穿孔に対するカテーテル治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592033
研究機関名古屋大学

研究代表者

碓氷 章彦  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30283443)

研究分担者 上田 裕一  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80314011)
大島 英揮  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)
荒木 善盛  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70437010)
岡田 正穂  金沢医科大学, 医学部, 講師 (20566989)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード心筋梗塞 / 心臓手術
研究概要

われわれは心筋梗塞を起こした左心室内腔に、カテーテル操作でステントグラフトを留置して、心筋梗塞で脆弱になった心筋をカバーすることにより手術を行う事なく、心室中隔穿孔を治療する術式を開発している。ステントグラフトは心機能に障害を与えない金属糸を編み込んだネット状の形態とし、動物実験で圧着性・安全性を評価する。平成23年度の研究では、左心室内に留置可能なステントグラフトの開発を目標とした。左心室腔内に合わせて整形した金属糸を編み込んだネット状ステントを試作し、心室中隔を左心室側からカバーする事を試みた。左心室の中隔側半周は肉柱組織に乏しく、平坦な組織であり、ステントグラフトの圧着に適してしるが、自由壁半周には乳頭筋組織があり、ステントグラフト留置には障害となる。また、心拍により大きく弛緩収縮を繰り返す左心室内にステントグラフトを留置することにより、心機能障害および催不整脈性が大きな問題点となる。われわれは金属糸を編み込んだネット状ステントを用い、複雑な形態を示す左室腔内にもフィットするステントグラフトを試作した。まず左心室腔内にフィットする金属糸を編み込んだネット状ステントを試作し、試作したネット状ステントを左心室内腔モデルに挿入し、留置性・圧着性を評価した。ネット状ステントは乳頭筋の構造を考え、左右非対称の形態として、心室中隔側を大きく覆う構造とした。現在、心室中隔への留置性・圧着性を改善させるため、形状を改善中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度の研究では、左心室内に留置可能なステントグラフトの開発を目標とした。われわれはまず左心室腔内にフィットする金属糸を編み込んだネット状ステントを試作し、試作したネット状ステントを左心室内腔モデルに挿入し、留置性・圧着性を評価した。ネット状ステントは乳頭筋の構造を考え、左右非対称の形態として、心室中隔側を大きく覆う構造とした。平成23年度の目標はブタ心臓への留置可能なステントグラフトの試作であるが、現在は試作品を改善中の段階である。

今後の研究の推進方策

今後の目標はブタ心臓への留置可能なステントグラフトを試作し、拍動しているブタ心臓に対するステントグラフトの留置性・圧着性を評価し、心機能に対するステントグラフトの影響を観察する。

次年度の研究費の使用計画

ステントグラフトの試作品を完成させるための材料費・制作費に支出する。試作したステントグラフトの留置性・圧着性、心機能への影響を評価するために、ブタを用いた動物実験を行うための実験費に支出する

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 心臓・血管吻合に必要な新しいデバイスの開発2012

    • 著者名/発表者名
      碓氷章彦
    • 学会等名
      メディカルデバイス研究会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2012.2.17

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公開日: 2013-07-10  

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