研究課題/領域番号 |
23592043
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中島 淳博 九州大学, 大学病院, 助教 (10260704)
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研究分担者 |
塩川 祐一 九州大学, 大学病院, 講師 (70457422)
大石 恭久 九州大学, 大学病院, 助教 (20529870)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 小胞体ストレス / 脊髄虚血 / オートファジー |
研究概要 |
脊髄虚血による対麻痺は,下行大動脈瘤や胸腹部大動脈瘤手術時の合併症として最大20%の頻度で認められ,術後の患者のQOLを考える上で非常に大きな問題となっている.これまでにも,脊髄保護目的に,様々な薬物療法や低温療法,脊髄ドレナージ法が臨床応用されてきたが,いまだ確立された脊髄保護法はない.一方で,診断技術の進歩,高齢化の進行,生活様式の欧米化等により,大動脈瘤の患者は確実に増加しており,手術成績向上のために,脊髄虚血による対麻痺の進展に関するするメカニズムの解明や,その予防法の確立に対する重要性は増している. 本研究の目的は,ウサギの脊髄虚血モデルおよび脊髄冷却モデルを用い,脊髄虚血後の運動神経細胞死における小胞体ストレス反応の関わりと,冷却による脊髄保護のメカニズムの一部を解明することである. 平成23年度は主に脊髄虚血モデルおよび脊髄冷却モデルの作成を行った。予定よりやや遅延しているものの順調にモデル作成を進めており、Jhonson scoreによる後脚機能評価によれば脊髄冷却により対麻痺は良好に回避されることが改めて確認された。現時点では得られたsampleを用いてwestern blot analysisを行い、小胞体ストレス関連蛋白に加えAutophagy関連蛋白の解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当施設のアニマルセンターにてウサギを飼育しているが、当科の使用できるケージ数が限られておりモデル作成にやや時間を要している。また、蛋白の解析においても淡泊抽出が不安定で予定より実験の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
モデル作製を継続して行うとともに、Western blot analysisによる蛋白発現の解析を継続し、加えて免疫染色(光学および蛍光)による評価を行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
モデル作製用に実験動物(購入・飼育・廃棄)費、Western blot analysis解析用に試薬・抗体の購入費、テクニカルスタッフの人件費に充てたいと計画している。
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