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2013 年度 実績報告書

カルパイン阻害剤による心保存後の虚血再灌流障害予防効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23592046
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

吉川 義朗  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40343420)

キーワード心保存 / 虚血再灌流障害 / カルパイン阻害薬
研究概要

我々はcalpain inhibitorであるSNJ-1945を用いて心虚血再灌流障害を軽減することにより、心保存に対しても有用性を有すると考えた。昨年は生体内での心の虚血再灌流障害予防効果を見るため、コンダクタンス・カテーテルを用いて、心臓の左冠状動脈前下行枝領域のmild local ischemiaに対するSNJ-1945の予防効果を検討した。
コントロール群に比較し、midrange LV volume (mLVV)における、収縮末期圧(ESP(mLVV))、収縮期圧容積面積(PVA(mLVV))の虚血再灌流後の低下を抑制し、心機能を虚血再灌流後も良好に維持できた。また、細胞骨格タンパクであるα-fodrinの分解も抑止した。
最終年度には更に、全心臓での心保存後の虚血再灌流障害の予防効果を検証する予定であったが、私的都合により頓挫することになった。
しかし、今までのSNJ-1945の心虚血再灌流障害に対する予防効果は、既存のcalpain inhibitor 1と同様に有効であることが実験的に立証できたと考えている。また水溶性のSNJ-1945はcalpain inhibitor 1の臨床応用への大きな障壁であった脂溶性であるという部分を改良し、臨床応用に最も近いカルパイン阻害薬であることを立証できたと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A new calpain inhibitor protects left ventricular dysfunction induced by mild ischemia-reperfusion in in situ rat hearts.2013

    • 著者名/発表者名
      Takeshita D, Tanaka M, Mitsuyama S, Yoshikawa Y, Zhang GX, Obata K, Ito H, Taniguchi S, Takaki M.
    • 雑誌名

      J Physiol Sci.

      巻: 63(2) ページ: 113-23

    • DOI

      10.1007/s12576-012-0243-6

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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