研究課題/領域番号 |
23592066
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
土谷 智史 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (30437884)
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研究分担者 |
永安 武 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80284686)
下川 功 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70187475)
山崎 直哉 長崎大学, 大学病院, 講師 (70404217)
秋田 定伯 長崎大学, 大学病院, 助教 (90315250)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 脂肪肝細胞 / 肺虚血再灌流 / ラット肺移植 / PARP阻害剤 |
研究概要 |
ヒト脂肪由来幹細胞投与によって、肺障害が抑制されるか、幹細胞が組織内に生着するかを、病理学的、遺伝子学的に判定する目的で、肺障害モデルのうち、まず虚血再灌流モデルを作成した。 Pengら (Pulmonary Pharmacol 2010)と我々の報告(Ann Thoracic Surg 2004)に準じ、週齢、体重約200gの雄ヌードラット(F344/NJcl-rnu/rnu)に気管内挿管し、第5肋間で左開胸。肺門を1時間クランプして開放した。開放時5×106個の脂肪由来幹細胞を尾静脈より投与した。結果としては、コントロール群と比べ、組織障害の抑制は認められなかった。D-ROM testで測定した血中の酸化力はほとんど上昇せず、抗酸化力は再灌流後4時間で最大で、24時間で基準値までもどったが、コントロール群と幹細胞投与群で有意差はみられなかった。 しかし、投与した幹細胞の濃度が濃いため細胞塊となってしまうこと、投与経路が尾静脈であったため、手技的に難しいことなどから、肺組織まで幹細胞が到達しなかったものと考えられた。また、ヌードラットが侵襲に対して弱いためか、再灌流後、臓器採取までに死亡する個体が続出した。 そのため、まず手技の安定を目指し、脂肪幹細胞を使う前に薬剤投与で実験を行った後、同じ系で幹細胞の実験に入ることとした。虚血再灌流モデルをWister ratで作成し、PARP-1阻害剤という抗アポトーシス作用を持つ薬剤を頚静脈投与した。その結果を現在解析中である。また、実験モデルが確立したと判断し、現在脂肪幹細胞の投与実験を再開している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
虚血再灌流モデルは確立したが、脂肪幹細胞を使用した実験が、軌道に乗っていない。
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今後の研究の推進方策 |
実験計画に従って、脂肪幹細胞の実験を粛々と進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
ヌードラット、脂肪肝細胞を引き続き購入する。
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