研究分担者 |
長谷川 誠紀 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10252438)
近藤 展行 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50402889)
西本 憲弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80273663)
多久和 輝尚 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00412049)
大類 隼人 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50594743)
黒田 鮎美 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90642570)
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研究概要 |
悪性胸膜中皮腫細胞株のマウス皮下モデルの確立 現在保有する悪性胸膜中皮腫細胞株5種類についてそれぞれ 500万個をヌードマウスの皮下に接種し、皮下腫瘍の形成を観察した。そのうちH226 が安定的に皮下腫瘍を形成することを確認出来た。 悪性胸膜中皮腫手術患者の経時的血中サイトカインの測定 悪性胸膜中皮腫患者の血液中IL-6 については高値であり、予後との関連性は報告されている。しかし手術侵襲ストレスおよび術後経時的な変化に関する報告は認められない。 今回、悪性胸膜中皮腫患者に対する手術(胸膜肺全摘術または肺剥皮術)を施行された患者の術前、術後の血中サイトカインの測定を行った。測定したサイトカインは12種類(IL1a, IL1b, IL2, IL5, IL6, IL10, IL12, IL13, Gm-csf, TNFa, G-csf, TGF-b1)をELISA法にて測定した。IL-6 は術後翌日に一過性の上昇を認めたが、術後7日目には低下していた。G-csf は術後翌日に高値を示し、術後7日目にもわずかではあるが高値を認めた。また、TGF-b1 は術前から高値を示し、術後も同様に高値を維持していた。他のサイトカインについては有意な変化は認められなかった。
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