研究課題
基盤研究(C)
Interleukin-6 (IL-6)は、関節リウマチなどに深く関与し、IL-6受容体抗体トシリズマブ(アクテムラ)は関節リウマチ治療に用いられている。今回、悪性胸膜中皮腫に対するトシリズマブの効果を評価した。トシリズマブは単剤で10~25%の増殖抑制を認めたが、ペメトレキセド、シスプラチン、トシリズマブの組み合わせでは、3剤併用投与は2剤併用より高い抗腫瘍効果を認めた。また、MEK阻害剤との併用では、MEK阻害剤単剤と比較し10~12% の増殖抑制効果の増加を認めた。 p-Stat3 はトシリズマブ単剤で1/3~1/5 に減少、MEK阻害剤を追加した場合、さらに約30~50%減少した。