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2013 年度 実績報告書

幼若骨髄単核球移植による、老齢マウスでの脳虚血保護効果

研究課題

研究課題/領域番号 23592093
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

秦 龍二  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90258153)

研究分担者 大西 丘倫  愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70233210)
久門 良明  愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80127894)
阪中 雅広  愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60170601)
キーワード脳虚血 / 骨髄単核球 / 再生医療
研究概要

自己骨髄単核球を用いた再生療法は虚血性心疾患や末梢動脈閉塞症での有用性が報告されると共に、他の虚血性疾患へ適応が拡大している。骨髄単核球による虚血改善効果は移植する幹細胞の数に依存することが知られている。そして加齢と共に幹細胞の数が減少しているだけでなく、その細胞機能も低下していることが知られている。そこで本研究では幼年期のマウスより採取した幼若な骨髄単核球を用いた細胞治療が脳虚血障害を軽減させる効果があるかどうかを、老齢マウス脳虚血モデルを用いて検討した。前年度までの研究結果では脳虚血後に骨髄単核球移植を行っても明らかな治療効果を認めなかった。従って脳虚血後に骨髄単核球を用いた再生治療は有効でないことが明らかとなった。そこで老齢マウスに若年骨髄単核球移植を行い、一ヶ月後に中大脳動脈を閉塞させたところ、明らかに脳虚血改善効果を認めた。次いで骨髄単核球のうちどの成分が有用なのかを検討するため、磁気細胞分離法によりCD34を除去した骨髄単核球を用いて、同様の検討をおこなったが有意な差を認めなかった。この結果はマウス骨髄単核球中のCD34には脳虚血保護効果がない可能性が示唆された。但し当初CD34が陰性でも、後にCD34陽性となる細胞もあるため、この結果だけでCD34陽性骨髄単核球には脳虚血保護効果はないと結論ずけるにはデータが不十分と考えられた。現在CD31などの別の遺伝子にも注目し、磁気細胞分離法によりCD31などを除去した若年骨髄単核球の移植を行い、脳虚血保護効果の有無を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Modeling Alzheimer's Disease with iPSCs Reveals Stress Phenotypes Associated with Intracellular Aβ and Differential Drug Responsiveness.2013

    • 著者名/発表者名
      Kondo T et al.
    • 雑誌名

      Cell Stem Cell

      巻: 12 ページ: 487-496

    • DOI

      10.1016/j.stem.2013.01.009

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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