研究課題/領域番号 |
23592104
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
草鹿 元 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00265258)
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研究分担者 |
石川 三衛 自治医科大学, 医学部, 教授 (70112620)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | くも膜下出血 / 脳浮腫 / スタチン / 脳血液関門 |
研究概要 |
くも膜下出血モデルラットの作成やバイタルや脳圧のモニタリングについて以下の通りおよそ20匹の雄性SDラット(体重300-350g)予備実験を施行した。(1)各種持続観血モニター実測定値の調節・既存の非持続モニターを用いて今回購入した持続測定モニターの測定値基準値の設定を行った。(2)ラット観血的持続的血圧、脳圧測定装置とくも膜下出血モデルラットとの接続調節(接続チューブの種類サイズの決定など)イ)大腿動脈カニュレーション・MRE40 ロ)気管カニューレ・MRE80ハ)腰仙部頭蓋内圧モニター・MRE50/PE50/PE10ニ)ラットの内頚動脈穿刺ナイロン糸のサイズの決定・5.0ナイロン糸を用いると術後24時間生存率が70%程度であるので、これを使用することに決定した(4.0ナイロンでは死亡率が60%程度に達し、また6.0ではくも膜下出血の作成が不確実であった)。(3)ラットにおけるくも膜下出血作成手技の修練・ラットの内頚動脈は頭蓋骨進入直前で翼口蓋動脈を分岐しており人間の解剖と異なる。穿刺用ナイロン糸がこちらに侵入すると、くも膜下出血を作成できない。したがって、ナイロン糸刺入前にこの翼口蓋動脈を結紮処理する必要がある。これの結紮には、絹糸の撚りをほぐした細いものを使用し、顕微鏡下に手術手技を修練した。(4)スタチンの投与方法変更・実験計画ではスタチンはosimotic minipumpを使用してラットに投与する予定であったが、水溶性溶媒への溶解が困難でることより、この方法を断念し、くも膜下出血後に少量のDMSOで溶解し、ワンショットにて腹腔内に投与する方法に変更とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ラットとモニターの接続調節に時間を要したことと、スタチンの投与方法について根本的な変更が必要となったため、当初の予定より遅れてしまった。しかし、現時点ではこれらの問題が解決したため、次年度は予定通りに実験を遂行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
24年度以降はくも膜下出血モデルラットのnを増やし、治療群と非治療群との間で、血圧や脳圧データ、神経スコアー、脳の水分含有量などのデータを解析する。また、脳実質や脳血管組織を採取し、生化学的分析も開始する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度研究費は(1)実験用ラットの購入費や維持費(2)生化学的実験の試薬、抗体などに使用する予定である。
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