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2011 年度 実施状況報告書

人工多能性幹細胞の悪性グリオーマへの移動能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592119
研究機関浜松医科大学

研究代表者

徳山 勤  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90313957)

研究分担者 難波 宏樹  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60198405)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード人工多能性幹細胞 / 悪性グリオーマ / 移動能
研究概要

mouseiPS細胞の腫瘍への移動能をMatrigel invasion assayを用い検討した。(1)chamber上層にiPS細胞、chamber下層に各種脳腫瘍cell lineのcondition medium(CM)を入れ下層へと移動したiPS細胞を数えたところ、下層にDMEMを入れたcontrolに比し、CM群は移動したiPS細胞が優位に増加していた。(2)同様に、下層にcondition mediumでなく、悪性グリオーマが分泌する成長因子であるVEGF、PDGF-BB、SDF-1α、SCFを濃度を変更(0.1-100 ng/ml)しDMEMに入れたものを使用し、iPS細胞の移動能を検証したところ、濃度依存的に移動した細胞数は増加していた。(3)さらに上記で検証した各種growth factors(VEGF、PDGF-BB、SDF-1α、SCF)に対する一次抗体を濃度変更(1-10μg/ml)しながらcondition medium内に投与し、chamber下層に入れ、上層にiPS細胞を入れ、iPS細胞の移動能の評価を行ったところ、抗体によって移動する細胞数は減少した。(4)続いてiPS細胞のVEGF、PDGF-BB、SDF-1α、SCFに対するreceptorである、VEGFR、ICAM1、CXCR4、 c-Kitの発現をRT-PCR法において検証したところ、fibloblastと比較してiPS細胞での発現が上昇していた。 これにより、iPS細胞の腫瘍への移動能に各々のgrowth factor/receptor interactionsが関与していると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度のvitroの実験はおおむね順調である。

今後の研究の推進方策

今後、mouse iPS細胞の脳内での移動能の実験にむけて研究をすすめる。そのために(1)マウス脳腫瘍モデルの作成(2)iPS-SPIO細胞の作成マウス脳内に注入したiPS細胞の移動能をMRIで観察できるように、SPIO(Resovist)をiPS細胞にtransfectionし、iPS-SPIO細胞を作成する。これらを用いて、マウス脳腫瘍モデルを用い、iPS-SPIO細胞の腫瘍への移動能の評価を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

培養液等の試薬、実験器具、実験動物、飼育費、MRI使用量、解析用のコンピューター、学会旅費等に研究費を使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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