Matrigel invasion assayにおいて、iPS細胞の各種glioma cell lineのcondition mediumへの移動能を確認した。これは悪性グリオーマが分泌する各種成長因子でも同様の所見がみられ、かつ成長因子の一次抗体で抑制された。さらにiPS細胞において、成長因子のレセプターが優位に発現しており、iPS細胞の移動能に成長因子とそのレセプターが関与していると考えられた。 マウス脳への腫瘍およびiPS細胞の移植実験では、移植7日後の脳組織切片において、BrdUでラベルしたiPS細胞が、対側に移植した腫瘍細胞(GL261)まで移動していることを証明した。
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