研究課題
我々は新規分子標的薬(Cilengitide)と併用によりOV 治療の効果を増強することができたが、この結果を発展させるために、抗血管新生作用を持つ、新規腫瘍溶解性ヘルペスウイルスRAMBO を使用した。グリオーマ細胞をRAMBOで治療すると、MOIが高いほど強い殺細胞効果が得られ、これにcilengitideを併用するとその効果がさらに増強された。この結果から、RAMBOとcilengitideの併用により相加ないし相乗的なグリオーマ細胞の殺細胞効果が得られることが示された。U87ΔEGFRグリオーマ細胞をcilengitideとRAMBOで治療し、カスペース活性を評価した。カスペース8アッセイでは、コントロールに比べcilengitide治療群において有意に活性が上昇していた。カスペース9アッセイでは、コントロールに比べ、RAMBO治療群において有意に活性が上昇していた。カスペース3/7アッセイでは、RAMBOおよびcilengitide併用治療群において、コントロール、cilengitideまたはRAMBO単独治療群と比較し、いずれも有意な活性の上昇を認めた。マウスグリオーマモデルを無治療、RAMBO又はcilengitide単独治療、RAMBOとcilegntide併用治療群の4つに分類し、Kaplan-Meier 生存曲線を用いて生存期間の検討を行った。RAMBO又はCilengitide単独治療群および無治療群に比べ、RAMBOとcilengitideの併用治療群において生存期間が有意差をもって延長した。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (57件)
Transl Oncol.
巻: - ページ: -
doi: 10.1016/j.tranon.2014.02.016.
Journal of Clinical Neuroscience
doi.org/10.1016/j.jocn.2013.10.039, 2014
SpringerPlus
巻: 2:160
10.1186/2193-1801-2-160
Cacer Gene Therapy
巻: 20(8) ページ: 437-444
10.1038/cgt.2013.38
Neurologia medico-chirurgica
巻: 52(11) ページ: 755-763
Neuropathology
巻: 33 ページ: 264-275
doi: 10.1111/j.1440-1789.2012.01361.x.
脳卒中の外科
巻: 41 ページ: 213-218
Clinical Neuroscience
巻: 31 ページ: 1140-1142
小児の脳神経
巻: 38 ページ: 220-226