研究課題/領域番号 |
23592144
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
平 孝臣 東京女子医科大学, 医学部, 臨床教授 (30167481)
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キーワード | ジストニア |
研究概要 |
ジストニアニおいて脳深部刺激電極を留置し、試験刺激を行った例のデータを蓄積し、その効果と至適電極留置部位や手法、刺激方法に関してデータの解析を行っている段階である。従来のAC-PCの中点から2mm前方、4mm下方、外側へ20mmという国際的に標準な部位が、必ずしも至適部位ではないこと、むしろそれよりもやや後方の点が良好な効果をもたらすことが、これまでに示唆されている。従来はansa lenticularisが淡蒼球より出て行く部位が至適と考えられていたが、むしろ淡蒼球から視床へ投射するlenticular fasciculusの系がジストニアの脳深部刺激にはより深く関わっており、Lenticular fasciculusの淡蒼球内起始部がansa lenticularisとどのような関係があるか、それぞれの役割をさらに明確にする必要があると考えられる。このような知見から今後さらに、オーダーメイド型高度DBS治療戦略として確立し、より安定した効果の治療を社会に還元することを目指す方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまで得られた臨床的知見に関しては十分であるが、生理学的データの蓄積が研究補助者の病欠などためにやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの知見を後方視的に検討することで治療効果予測因子を検討する。得た知見から様々な症状を呈するジストニアの病態を臨床症状のみならず大脳皮質-基底核領域の統合的な機能異常状態として解明し、個々の症例に対応した至適電極留置部位や手法、刺激方法をオーダーメイド型高度DBS治療戦略として確立し、より安定した高効果の治療を社会に還元することを目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究補助者とともにデータの整理・検討や解析を行うための人件費、国内外での学会、論文などで成果を発表していくための旅費や別冊費用などに充当する。また、同様の研究を行っている国際的研究者と意見交換をさらに深め、研究の成果を明確化するための旅費にも充当する。
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