研究課題
ジストニアにおいて脳深部刺激電極を留置し試験刺激を行ったデータを解析した結果、従来のAC-PCの中点を基準にして2mm前方、4mm下方、20mm外側という古典的淡蒼球内側の部位よりも、やや後方のAC-PC中点レベルがより効果的であり、この2mm後方ということと、淡蒼球と内包後脚の形成する角度から判断して、より外側の部位に至適ターゲットとなる点が存在することが強く示唆されると判断できた。これがansa lenticularisに関与した系であるのか、lenticular fasciculusに関与した系であるのかは今回の研究では明確にはできていない。しかし、従来の解剖生理学的知見と総合して判断すると、やはりジストニアのコントロールにはlenticular fasciculusから視床Vo核へ投射する経路がより重要であり、視床下核の背内側を通過するpallido-thalamic tractが今後より有用なターゲットとなることが示唆された。
2: おおむね順調に進展している
当初、平成25年度内に分析をすべて終了し、学会などで発表する予定であったが、使用する機器の不備などでデータ分析が遅れ、残っている資料の分析、結果解析、学会発表などを平成26年度に行うこととした。
平成26年度中に、学会発表、論文発表を行い、終了する予定である
平成25年度に、対象例の分析をすべて終了し、その結果を学会などで発表する予定であったが、使用する機器の不備などのためにデータの分析が遅れ、計画全体を少し遅らさざるを得ず、未使用額が生じた。残っている資料の分析、結果解析、学会発表などの経費に充てる予定である。
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