椎間板の老化抑制(アンチエイジング)する方法を開発すべく,椎間板変性における抗炎症剤の薬効発現,カルパインの役割を検証した.また,椎間板変性の存在する胸腰椎移行部における黄色靭帯骨化巣におけるカルパインの発現も検証した.セレコキシブ, インドメタシンの2種類の薬剤とも,炎症性サイトカインを用いてた培養ウシ椎間板細胞における炎症性マーカーの細胞培養液への湧出を阻害した.インターロイキン添加によるカルパイン生成はインドメタシン追加添加によって抑制されない一方,セレコキシブ追加添加により著明に抑制された.黄色靭帯におけるカルパインおよびその阻害物質の発現を認めた.
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