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2011 年度 実施状況報告書

慢性障害脊髄に対する薬物治療の検討-血液脊髄関門の通過性に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 23592166
研究機関徳島大学

研究代表者

加藤 真介  徳島大学, 大学病院, 准教授 (30243687)

研究分担者 東野 恒作  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80380129)
小坂 浩史  徳島大学, 大学病院, 助教 (00420547)
江西 哲也  徳島大学, 大学病院, 特任助教 (20467806)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード脊髄 / 慢性障害 / 薬物 / アポトーシス
研究概要

慢性脊髄圧迫はラットの胸椎脊柱管内に挿入したバルーンカテーテルを緩徐に拡張し、脊髄慢性圧迫障害動物を作成し、Apoptosis (Apo)の発生とその細胞の同定を行う事、さらに小胞体シャペロンの一つであるGRP78の発現を組織学的に検討し、最終的には薬剤によるApo制御が本研究の目的である。 最終的にはマウスまたはラットで行う予定であるが、本年度は前段階としてウサギを用いてDNA fragmentationの有無および組織学的手法で行なった。その結果、Apoは神経細胞およびオリゴデンドロサイトと思われる細胞に発生していることを確認した。また、ラットにおいては、急性圧迫モデルにおいて検討を行い、同様の結果を得ている。 ラットにおける慢性圧迫モデル動物の作成については、行動学的な評価を行い、発生する麻痺がほぼ安定したものであること、組織学的な破壊の程度もほぼ同程度であることを確認した。また、電気生理学的評価法については、頭蓋刺激の運動誘発電位が安定した電位が導出でき、今後の評価に用いうることを確認している。 画像診断として用いる動物用MRIではラット脊髄描出用のコイル作成が必要である可能性があることがわかり、現在検討中である。Positron Emission Tomography (PET)では、F-2-fluoro-deoxyglucosecとmetionineのいずれが本病態の推移を検討するのに適切か検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ラットにおける慢性圧迫モデル作成において麻痺の程度が安定せず、適切な圧迫法、圧迫時期の設定に時間を要した。その為、急性圧迫ラットモデルおよび慢性圧迫ウサギモデルで検討を始めた。また、PETは本施設で使用できる核種が増えたため、検討を要している。

今後の研究の推進方策

今後は当初の計画通り、推進できる予定である

次年度の研究費の使用計画

予備実験に時間を要したが、必要とする準備はほぼ修了したため、前年度に開始できなかった研究を予定通り推進する。詳細は以下の通りである。Epoの脊髄内移行の検討投与経路は血管内投与と脳脊髄液中投与の2経路とする。horse radish peroxidase (HRP: 分子量43kD)とEpoを血管内とくも膜下腔へ単回投与し、脊髄内への深達度を光顕、電顕で評価する。Mino、G-CSF 、EpoのApo MAP kinase経路への効果の検討MinoとEpoをくも膜下腔に単回投与し、phosphor specific JNK、phosphor specific p38 MAPK、phosphor specific ASK1、CHOP、GRP78に対する抗体を用いて免疫組織学的に検討し、MAP kinaseおよび小胞体ストレス経路の活性化の状態を評価する。

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公開日: 2013-07-10  

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