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2012 年度 実施状況報告書

慢性障害脊髄に対する薬物治療の検討-血液脊髄関門の通過性に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 23592166
研究機関徳島大学

研究代表者

加藤 真介  徳島大学, 大学病院, 教授 (30243687)

研究分担者 東野 恒作  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80380129)
小坂 浩史  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00420547)
江西 哲也  徳島大学, 大学病院, 特任助教 (20467806)
キーワード国際情報交換
研究概要

慢性脊髄圧迫はラットの胸椎脊柱管内に挿入したバルーンカテーテルを緩徐に拡張し、脊髄慢性圧迫障害動物を作成し、Apoptosis (Apo)の発生とその細胞の同定を行う事、さらに小胞体シャペロンの一つであるGRP78の発現を組織学的に検討し、最終的には薬剤による
Apo制御が本研究の目的である。
ラットの急性圧迫モデルにおいて検討を行い、DNA fragmentationの有無および組織学的手法で行なった。その結果、Apoは神経細胞およびオリゴデンドロサイトと思われる細胞に発生していることを確認し、これらについて薬剤の効果を検討している。また、慢性圧迫モデル動物で検討を行っているが、結果のばらつきが大きく、バルーンの拡張方法を変更するなどし、検討を追加している。。
画像診断として用いる動物用MRIではラット脊髄描出用のコイル作成が必要である可能性があることがわかり、現在作成中である。Positron Emission Tomography (PET)では、metionineを用いることとしているが、解像度の問題がクリアできていない。
また、将来の遺伝子改変動物の使用を想定してマウスにも応用しているが、慢性脊髄圧迫動物の作成には成功していない。したがって、マウスでは急性圧迫実験のみを行うこととし、Apoは神経細胞およびオリゴデンドロサイトと思われる細胞に発生していることを確認し、薬剤の効果も検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ラットにおける慢性圧迫モデル作成において麻痺の程度が安定したが、結果そのものにばらつきがあり、これが手技の問題であるかどうかを検討している。また、マウスにおいても慢性実験を追求したが、成功していない。

今後の研究の推進方策

慢性圧迫モデルの結果が安定しないため、まず急性圧迫モデルでの薬物投与が小胞体ストレスに及ぼす影響の研究結果をまとめて公表する。次いで、MRI、PETなどの急性圧迫損傷後の画像上の変化のみを公表する。
慢性圧迫実験については、引き続き結果が安定するように実験を続ける。

次年度の研究費の使用計画

次年度の繰越については、実験動物および試薬等の購入、計測機器の作成と使用料金が中心となる。実験動物および試薬には80万円程度、機器については130万円程度を予定している。さらに、旅費に10万円程度を見込んでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Neuroprotection and Regeneration of the Spinal Cord2013

    • 著者名/発表者名
      S. Katoh
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      Preventive effects of lecithinized superoxide dismutase and methylprednisolone on spinal cord injury in rats: transcriptional regulation of inflammatory and neurotrophic genes

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公開日: 2014-07-24  

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