研究課題
基盤研究(C)
脊髄損傷に対する遺伝子治療の開発の一つとして、神経栄養因子であるBDNFを過剰発現した自己マクロファージを硬膜内に注射し、損傷組織にmigrationさせ、損傷組織近傍で神経栄養因子を産生させる試みを行った。ラット脊髄損傷モデルを作製し、同一ラット腹腔内から採取した自己マクロファージにBDNF遺伝子を電気的遺伝子導入法で導入し、それを硬膜内に注入した。BDNF遺伝子を過剰発現させたマクロファージを注入したラットでは、脊髄損傷後2週間から8週間にかけて有意な下肢運動機能改善が見られた。損傷組織の中心部周辺の灰白質には、抗BDNF抗体で染色されるマクロファージがmigrateしていた。
すべて 2012
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Spine Surgery (K.J. Chung, Ed.)
ページ: 137-148