研究課題
基盤研究(C)
骨肉腫の治療成績にはこの10年間大きな向上がなく、新たな治療法の展開が求められている。近年、破骨細胞分化誘導因子RANKLが腫瘍細胞に直接作用して腫瘍の増殖・転移を促進することが報告されたため、RANKLを標的とした新規治療の妥当性・有効性に関する解析を行った。骨肉腫の進展におけるRANKシグナル制御効果の検討では、RANKのRANKL結合領域とヒトIgGのFc鎖からなる融合タンパクであるRANK-Fcがin vitroの実験系において、破骨細胞の分化・生存・骨吸収能の抑制効果を持つこと、骨肉腫細胞株の細胞増殖、接着依存性、局所侵入能に関与していることを確認した。
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