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2013 年度 実績報告書

注入硬化型生体吸収性人工骨補填材の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 23592179
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

阿江 啓介  東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (20376726)

研究分担者 早乙女 進一  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (20401391)
大川 淳  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30251507)
キーワード注入硬化型骨補填材 / ハイドロキシアパタイトコラーゲン複合体 / リン酸カルシウムセメント
研究概要

【目的】吸収性の骨補填材料であるハイドロキシアパタイトコラーゲン複合体(HAp/Col)の顆粒とリン酸カルシウムセメント(CPC)を併用することで、注入硬化型骨補填材を開発することである。【方法】実験1:HAp/Col の顆粒径(H; 0.84-1.0μm、h: 0.12-0.59μm)とCPC 粉剤の割合 (C; HAp/Col 0.4g に対し1.12g、 c ;HAp/Col 0.4g に対し0.64g)により4 種類(①: HC、② : Hc、③ : hC、④ : hc )の複合体およびcontrol(CPCのみ)を作成した。作製した硬化体は擬似体液中に浸漬し37℃で24時間静置し硬化を完了させ、圧縮試験を行った。実験2:日本白色家兎の大腿骨に移植し、12、24週後に摘出しマイクロCTおよび組織学的評価を行った。【結果】実験1:4種類の複合体の圧縮強度は3.97~6.07MPaで、海綿骨に近い圧縮強度が得られた。実験2: hc群のインプラントで吸収による表面の陥凹が顕著であった。インプラント内部ではHAp/Col顆粒部に破骨細胞浸潤、血管増生といった吸収像が観察された。【考察】生体内で起こる反応メカニズムとしては吸収性のHAp/Col 顆粒が破骨細胞により吸収され、HAp/Col の吸収が進行するにつれ、CPC の接する表面積が増大しCPC の吸収も進行すると同時に骨形成も並行して進行するものと推察される。hc 群が最も吸収性に優れていた理由としては顆粒径の小さいHAp/Col を混和させる方が人工骨あたりに含まれるHAp/Col の粒子数が多くなり、HAp/Colの接する比表面積が増大するためと考えられる。今回の検討は最も吸収性に乏しいと考えられる硬化体の状態で行ったが、既存の注入型人工骨のようなペースト状態で移植すればさらに吸収性は増大すると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 多孔質ハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体(HAp/Col)/リン酸カルシウムセメントhybrid人工骨の開発2013

    • 著者名/発表者名
      谷山 崇、早乙女 進一、山田 剛史、正岡 智和、韋 雪濤、吉井 俊貴、上坂 優子、高山 知士、平野 昌弘、大川 淳
    • 学会等名
      第28回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      千葉県
    • 年月日
      20131017-20131018

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公開日: 2015-05-28  

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