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2012 年度 実施状況報告書

骨軟部肉腫に対する分子標的治療

研究課題

研究課題/領域番号 23592189
研究機関香川大学

研究代表者

中村 修  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (40532685)

キーワードmTOR経路 / オートファジー / アポトーシス / MAPK経路
研究概要

本研究では、mTOR抑制薬とオートファジー抑制薬を使用し、骨軟部肉腫細胞株に対する抗腫瘍効果をin vivoの実験で証明することである。本年度の研究実績としては、mTOR抑制薬としてラパマイシンを、オートファジー抑制薬としてMAPK抑制薬の一つ、U0126を使用し、その抗腫瘍効果を検証した。使用細胞株としてNara-H細胞株を用いた。結果、Nara-H細胞株において、ラパマイシンの投与によりオートファジーが誘導され、U0126を併用することで、オートファジーが抑制され、同時にアポトーシスが誘導され、強い抗腫瘍効果を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

骨軟部肉腫細胞株の一つ、Nara-H細胞を使用した。ラパマイシンの投与により、オートファジーの誘導が、ウエスタンブロットによるタンパク質の発現や、形態学的評価で証明できた。また、MAPK経路の抑制薬、U0126の併用によりアポトーシスの誘導がタンパク質の発現や、形態学的評価(蛍光顕微鏡、電子顕微鏡)などで証明できた。以上の結果は日本整形外科学会基礎学会および国際整形外科基礎学会で発表した。

今後の研究の推進方策

今後は、ウエスタンブロットやリアルタイムPCRを追加実験を行い、もう少し結果をそろえていくことになる。その結果を英語科学論文としてまとめ、投稿を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度は、培養実験の継続をするための備品購入に主に研究費を使用する予定である。また、科研費を用いて得た結果を、英語科学論文としてまとめ、その校正費や投稿費として、研究費を使用したり、国際学会の参加・発表に使用する予定としている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒト悪性組織球腫における、mTOR Signaling pathwayの抑制によるAutophagyの誘導

    • 著者名/発表者名
      中村 修
    • 学会等名
      日本整形外科基礎学術集会
    • 発表場所
      名古屋市
  • [学会発表] Inhibition of induced autophagy increases apoptosis of Nara-H cells

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Osamu
    • 学会等名
      国際整形外科基礎学術集会
    • 発表場所
      米国サンアントニオ

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公開日: 2014-07-24  

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