研究課題/領域番号 |
23592190
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
間島 直彦 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70274321)
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研究分担者 |
小林 千悟 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (10304651)
今井 浩 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20380222)
竹葉 淳 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (80598681)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | チタン合金 / 生体材料金属 / Bioactive |
研究概要 |
現在愛媛大学総合科学研究支援センターの動物実験施設を使用して、ウサギの大腿骨にチタン金属を埋め込んでいる。埋め込み手術後、4週間後に摘出して標本としている。 その後、研究協力者である研究員が所属するナカシマメディカル株式会社先端イノベーション拠点へ郵送している。ナカシマメディカルにおいては、組織標本からチタンと骨間の組織学的評価と力学的試験を行っている。 埋め込み手術に使用しているチタン金属は、純チタンのほか、チタン合金(チタン表面の形状(空間)を適切に制御し、その後熱処理により表面結晶構造を改質させ、骨組織に対する親和性が向上し血管等を含む成熟骨組織を誘導できるチタン合金)、酸性処理後加熱処理したBioactiveなチタン(チタン金属を酸水溶液に浸漬した後加熱処理すると、同金属は生体内でその表面を正あるいは負に帯電し、アパタイト層を形成し、それを介して骨と結合することを明らかになっているチタン合金)を用いている。これらの新しい金属の組織や力学特性は興味ある結果をもたらすであろう。 最終的に、本研究では、Bioactiveなチタンや空間・結晶構造制御されたチタン金属近傍の細胞周辺環境ののみならず、臨床的アプローチである移植骨に含まれる豊富な成長因子を包括的に制御して、マクロな細胞周辺環境(細胞ニッチ)のコントロールにより人工関節周辺で血管誘導を含めた大局的な骨組織再生、ひいては、人工関節再置換の際に用いられる移植骨の生着を促進するインプラント-細胞周辺環境の設計指針を示すことを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
使用する金属の作成に手間取った。2月からインプラントの植え込みが始まった。現在8羽のウサギに埋め込み手術が行われた。
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今後の研究の推進方策 |
ウサギへの植えこみが順調に行えるようになった。株式会社先端イノベーション拠点との連携も順調である。
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次年度の研究費の使用計画 |
ウサギへの植えこみが順調に行えるようになった。株式会社先端イノベーション拠点との連携も順調である。まずは、組織検査と力学試験の結果を待っていったん学会報告を行う予定である。
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