ウイルス臨床ロット製造のため、カルポニンプロモーターをもつ新規腫瘍溶解性HSV-1ウイルスを、ワクチンメーカーと共同で既に製造済みで米国での生物学的評価試験(安全性試験)が終了したウイルス産生細胞であるICP4発現Veroデザイナー細胞を用いて、特異的で安定した標識遺伝子の発現を示す単一クローンの精製を試みた。 より臨床に近い免疫能をもつ動物の肉腫モデルで、腫瘍溶解性HSV-1ウイルスの効力試験と安全性試験を行うために、Fisherラットに自然発症する悪性線維性組織球腫(MFH;未分化多型性肉腫)のクローン化された細胞株をFisherラットの背部皮下に移植する肉腫モデルを作成した。 ヒト明細胞肉腫と平滑筋肉腫、悪性抹消神経鞘腫の再発転移腫瘍から樹立した培養細胞を用いて、継代可能なスフェロイド培養系を樹立し、RNA発現解析を行い、薬物治療への感受性を検討した。
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