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2012 年度 実施状況報告書

TACE/ADAM17に着目した有痛性変形性関節症の病態と治療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23592209
研究機関名古屋大学

研究代表者

建部 将広  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60420379)

研究分担者 平田 仁  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80173243)
篠原 孝明  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00378209)
山本 美知郎  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (90528829)
奥井 伸幸  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70547554)
栗本 秀  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (70597856)
夏目 唯弘  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30624316)
キーワード関節症 / 疼痛
研究概要

平成24年度末までに関節鏡を施行した50例の症例の蓄積を得ている。これらの蓄積した症例の背景および経過並びにHand20/PASS20/SDSの各データの集計を行い、検討を開始しているところであり結果を近日中にまとめ、学会などで発表していく予定となっている。さらに、採取した関節滑膜については病理組織検査は施行しており、この分析と合わせてRNAの抽出を滑膜から施行しているところである。RNA抽出と並行し、蛋白質解析を行う予定で、これらを総合的に解析を進める予定である。
これと並行して実験動物において疼痛モデルを作成し研究を進めている。主に拘縮と関連する因子を解析しており、これらについて臨床症例で得られた各種の検討を行ない、総合的に判断して学会等で報告する予定である。
今回のサンプルはいずれも関節の疼痛をある程度訴えているものであり、実際に関節内の病変・各種因子と臨床症状を総合的に判断することで、関節に疼痛を有する疾患のメカニズムの解明につながるものと考えている。また、その発現因子を詳細に調査することと臨床の因子を調べることで、ある因子を抑制/増幅させることで症状の改善を目指すことが可能になると考えている。その因子を決定する上で重要な結果が導かれるものであり、またその因子を今回使用した疼痛モデルで使用することにより、現在問題となっている慢性疼痛/難治性疼痛の治療薬の開発にも役立つものと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床症例の蓄積はほぼ予定通りであるが、各症例の解析については少々遅れている現状にある。
症例から得られたサンプルについて、病理組織検査は済んでいる。RNA抽出、蛋白質解析を並行して今後行っていく必要がある。
なお、臨床データについてはデータとしての入力は終了しており、このデータと上記のデータの解析を行っていく予定としている。
基礎的なデータとしては疼痛モデルの解析を進めているところであるが、その結果と臨床における結果の総合的な解析を今後行っていく予定となっており、その結果のフィードバックが基礎において必要になる可能性を考慮すると少々遅れている現状にあると考えている。

今後の研究の推進方策

これまでに得られたサンプルの解析を進めていく予定となっている。
具体的にはRNA抽出とPCRによる解析、蛋白解析、組織の解析を行い、局所に発現している因子を解明する予定となっている。これに並行して臨床で得られたHand20/PASS20/SDSと関節鏡所見を総合的に判断し、解析を行う予定である。
また、基礎のモデルとして、疼痛モデルでの各種因子の発現状況を解析し、これと臨床でも結果を摺りあわせて解析を行う予定である。これらの過程で得られた知見を基礎のモデルにフィードバックし、さらなる実験を行なっている予定である。

次年度の研究費の使用計画

上記に示したように解析を進める予定となっており、必要な試薬に使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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