研究課題/領域番号 |
23592238
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
福嶋 信広 久留米大学, 医学部, 助教 (90412535)
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研究分担者 |
平岡 弘二 久留米大学, 医学部, 准教授 (10268914)
庄田 孝則 久留米大学, 医学部, 助教 (10352163)
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キーワード | ペプチド / 生理活性 |
研究概要 |
ペプチドの生理活性について検討するためにペプチド投与による骨芽細胞の変化についてDNAマイクロアレイを用いて網羅的遺伝子解析を行った。骨代謝、細胞内シグナルについての遺伝子変化に注目して解析を行った結果、十数種類の遺伝子が大きく変化することが判明した。そこで再現性を確認するためペプチド濃度によって濃度依存的に変化する遺伝子について検討を追加した。結果、再現性をもって、さらに濃度依存的に変化する、骨代謝、細胞内シグナルに関連する遺伝子の明らかな変化は認められなかった。網羅的遺伝子解析では変化する遺伝子が膨大であり細胞の条件によって大きく結果が変化するため生理活性を特定することが困難と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
マイクロアレイにおいて結果が安定せず、マイクロアレイに用いるサンプルの条件設定を繰り返したために実験が遅れたと考えられる。またマイクロアレイのデータ解析に時間がかかったことも理由の一つである。
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今後の研究の推進方策 |
網羅的遺伝子解析では変化する遺伝子が膨大であり条件によって大きく結果が変化するため生理活性を特定することが困難と考えられ、今後はペプチドの血中カルシウムイオン濃度調節への作用を追求していく。また試薬メーカーから発売されたOBAPのELISAキットを使用し血中濃度の検詳細な検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
A)血中内のペプチドの確認を行う。①ラットから血清を採取しELISAを用いて新規ペプチドの血中内への存在を確認する。②また新規ペプチドの血中濃度の日内変動や食事の影響などを検討する。朝・昼・夕・深夜と各時間ごとにラットの血清を採取し新規ペプチドの濃度を測定する。また食前、食後でのペプチド濃度の変化を確認する。③ガストリンにより胃からのペプチド放出が促進されるという報告もあり、OBAPについてもガストリン投与による変化を確認する。 B)ラットへの静脈内投与を行い血中カルシウム濃度調節への作用を検討する。今回我々が発見したペプチドは胃の抽出液より分離・精製しており、骨芽細胞の細胞内Ca濃度を上昇させる。したがって、新規ペプチドは血中のカルシウム濃度にも影響している可能性がある。現在までの初期検討において新規ペプチドは血中カルシウム濃度を低下させた。そこでペプチドをラットへ静脈内投与し血中カルシウム濃度調節への作用を詳細に検討する。 C)骨肉腫細胞に対する新規ペプチドの作用の検討を行う。骨肉腫細胞にたいしても新規ペプチドは作用する事を現在までに確認した。そこで、骨肉腫細胞に対する作用をペプチド、抗体を用いて検討する。骨肉腫細胞:U2OS、SaOS2、MG63を使用する。ペプチドを作用させ細胞の増殖能、浸潤能を検討する。 D)ラットへの投与(8週間 腹腔内投与)を行い骨代謝への作用の詳細を検討する。新規ペプチドの骨代謝への影響を骨形態計測を行い組織における詳細な変化を検討する。
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