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2013 年度 実績報告書

新規ペプチドOBAPの生理活性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592238
研究機関久留米大学

研究代表者

福嶋 信広  久留米大学, 医学部, 助教 (90412535)

研究分担者 平岡 弘二  久留米大学, 医学部, 准教授 (10268914)
庄田 孝則  久留米大学, 医学部, 助教 (10352163)
キーワードペプチド / カルシウム
研究概要

まずOBAPは胃から抽出されたペプチドであるため胃から分泌されている可能性があるため、胃からの分泌を検討するためガストリン投与によるOBAP分泌が刺激されるかについてOBAP濃度の変化をELISAを用いて検討した。結果、ガストリンの投与によるOBAP濃度変化は認めなかった。OBAPが生体内で分泌されているのかどうかについては今回の検討では不明であった。
ペプチドの生理活性を検討するためにラットへのペプチド投与によるカルシウムイオン濃度、カルシトニン、PTH、pHについて繰り返し検討した。
結果、ラットにおいてカルシウムイオン濃度はOBAP投与により低下することが確認された。OBAP2mg/kgにおいてカルシウムイオン濃度は投与から20分、60分で有意な低下を認めた。pHの変化は対照群、OBAP1mg/kg、2mg/kg群において差を認めなかった。このことよりOBAPが生体内のカルシウムイオン濃度を低下させることが確認された。
次にOBAP投与によりPTH、カルシトニンがどのように変化するかを検討した。カルシウムイオン濃度が変化すればPTH、カルシトニンが変化するはずであり、理論上はPTHが上昇、カルシトニンが低下することが予想された。結果、PTHは1mg/kgでは変化を認めなかったが、2mg/kgにおいて投与から20分、60分で有意な低下を認めた。またカルシトニンは1mg/kgでは変化を認めなかったが、2mg/kgにおいて投与から20分、60分で有意な低下を認めた。このことよりOBAPはPTH、カルシトニン分泌に対して抑制的に働いている可能性があることが示唆された。今後、さらなるカルシウム代謝におけるOBAPの働きを詳細に検討していく必要があると考える。

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公開日: 2015-05-28  

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