研究概要 |
平成24年度に続き,全身麻酔を受けた患者より採血し,白血球および血小板のミトコンドリア呼吸能に及ぼす影響を解析する予定であったが,施設の移動等により困難であった.そのため平成25年度研究計画であった全身麻酔を受けた患者での白血球および血小板のミトコンドリアCa2+取りこみ能に及ぼす影響の検討を変更し,平成23年度の結果を踏まえ,in vivoでの血小板ミトコンドリアCa2+取りこみ能に及ぼす影響を検討することとした. 2013年のS. Morotaらの報告(S Morota, S Piel and MJ Hansson. BMC Cell Biology, 2013:14:40 Respiratory uncoupling by increased H+ or K+ flux is beneficial for heart mitochondrial turnover of reactive oxygen species but not for permeability transition.)に基づき,実験系のセットアップを行った.S. Morotaらは単離ミトコンドリアを使用している.今回の研究では血小板自体を試料とするため,ミトコンドリアへの外部からのCa2+流入を可能にするため血小板細胞膜の透過性を上げる必要があり,平成23年度に行った実験と同様にDigitoninを使用したが,バッファーの不具合,血小板数の設定,Digitoninの容量等などが不確定要素のため血小板ミトコンドリアCa2+取りこみ能を可視化するに至らなかった.
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