研究課題/領域番号 |
23592268
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
宮前 俊一 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30121263)
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研究分担者 |
芝本 利重 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90178921)
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キーワード | 肝虚血再灌流障害 / 脂肪肝 / 肥満 / 肝組織血流量 |
研究概要 |
本研究の目的は虚血再灌流障害耐性が弱いとされている脂肪肝に対する運動トレーニングの改善効果の有無を明らかにすることである。昨年度はex vivo摘出灌流肝臓に虚血再灌流(Ischemia reperfusion :IR)障害を惹起させて実験モデルを確立し、さらに、計画を前倒しにして運動トレーニングの効果を検討した。本年度はin vivo麻酔下ラットにIR障害を惹起させる実験モデルの確立を目指した。肥満ラットはOLEPFラットを、その対照として非肥満ラットにはLETOラットを用いた。実験は①肥満IR群②肥満非IR群③対照IR群④対照非運動IR群の4群において行った。ラットを麻酔開腹下に肝臓葉の70%に相当する左葉と正中葉の基部を門脈と肝動脈をメタルクレンメで閉塞して虚血を惹起する。1時間後に閉塞を解除する。再灌流後2時間観察する。肝障害は①血中ALT濃度、②胆汁流量、③ドップラー組織血流計による肝組織血流量、④肝組織像に基づいて評価した。肝組織像では肥満群において顕著な脂肪肝が認められた。IRによりALT濃度は肥満群では対照群に比較して有意に増加した。さらに、肝組織血流量の減少も肥満群で大きかった。一方、胆汁流量もIRにより低下したが再灌流後2時間には虚血前の90%に回復したがIR群間には有意差はなかった。さらに、肝血管抵抗の上昇並びに肝重量の変化もIR群間には有意差はなかった。以上より、肝逸脱酵素ALT並びに肝組織血流量を指標とする虚血再灌流による肝障害は肥満ラットで強かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験計画の麻酔下ラットにおける脂肪肝の虚血再灌流障害モデルの確立は計画どうり達成された。
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今後の研究の推進方策 |
次年度には、本年度計画に確立したin vivo modelの脂肪肝の虚血再灌流障害の結果を踏まえて、運動効果を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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