脊髄損傷は運動および感覚神経障害を伴う。エダラボンによって過剰産生したフリーラジカルを制御できれば、脊髄損傷の治療に有効な可能性がある。ラットを全身麻酔し錘を脊髄に加重したのちに、脊髄運動誘発電位を記録した。脊髄損傷によって振幅は完全消失に至った。エダラボン(3 mg/kg/h)群、メチルプレドニン群、生食群の3群に分けて振幅の経時的変化を解析したところ、それぞれ60%、5%、2%の回復が認められた。したがって、エダラボンは脊髄損傷の治療に有効であることが示唆され、ステロイド大量療法に代わる超急性期脊髄損傷の新しい治療薬として期待される。
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