硬膜外麻酔および神経ブロックを用いた術後疼痛管理や、周術期の静脈血栓塞栓症の予防処置は、末梢神経障害の一因となりうる。この神経障害発生の危険因子を、ニューロメーターを用いて調査を行うこととした。しかし、術後神経障害の発生は稀であり、危険因子の発見のために膨大なデータ収集を行わなければならない。一方で、ニューロメーターは、測定に時間を要し、被験者の負担は軽くない。測定時間の短縮によるデータ収集の効率化のため、ペインビジョンを活用することができないか検討し、AβおよびAδ線維の機能測定をこれで行うことが可能となった。即ち、神経機能測定を簡便化することができる大変有用な方法を発見することができた。
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