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2011 年度 実施状況報告書

光ファイバーカテーテルを利用した血液ブドウ糖濃度の連続測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592282
研究機関浜松医科大学

研究代表者

土井 松幸  浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (10155616)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード光テクノロジー / ブドウ糖濃度測定
研究概要

平成23年度はブドウ糖検出センサー素材を検索する基礎情報を得るために以下の研究を実施した。pH4からpH12の条件下で,ブドウ糖自体は600 nmから1500 nmの光を吸収せず,またこの範囲の波長の励起光によって蛍光を発しないことを確認した。ブドウ糖検出センサー素材として,ブドウ糖濃度に依存して蛍光強度が変化する物質を検索した。ブドウ糖結合タンパク,ブドウ糖ガラクトース結合タンパク,ヘキソキナーゼの各水溶液を候補物質として検討を始めた。3種類の物質がブドウ糖と反応した際の蛍光特性,蛍光強度の濃度依存性,蛍光強度の時間的安定性についてデータの収集を開始した。予備実験の結果,3種類の物質とも蛍光を発するものの,水溶液の状態では生理的濃度のブドウ糖との反応で十分な強度の蛍光を発生させることが困難であった。ゲルやナノチューブなど異なる反応場の検討が必要であることが明らかになった。また蛍光特性に優れた新たな候補物質を追加することも必要となった。ブドウ糖検出センサーの検索に平行して,光ファイバーカテーテルのデザインの検討を実施した。ブドウ糖検出センサー装着光ファイバー内蔵カテーテルの基本設計を作成した。光ファイバーカテーテルの先端の形状とセンサーの装着方法の基本デザインを作図した。また励起光を送る入光ファイバーと蛍光を伝達する受光ファイバーの配置もあわせて検討し候補となる3種類の配列の原案を作成した。入光ファイバーと光源,受光ファイバーと蛍光検出器との接続部である光カプラの形状も検討し,基本となる構成図を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画どおり実施しています。

今後の研究の推進方策

当初の計画どおり,平成24年度は平成23年度の研究計画を継続し,ブドウ糖検出センサー素材の検討を進める計画である。平成23年度に検討を始めた物質に加えてボロン酸化合物も候補物質に加えて研究を実施する予定である。光ファイバーカテーテルのデザインの検討を継続するとともに,光源と蛍光検出器の作成にも当初の計画どおり着手する。

次年度の研究費の使用計画

ブドウ糖検出センサーの試薬の購入,測定装置の主要部分である光源と蛍光検出器の部品の購入に研究費を使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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