虚血・再潅流時において細胞死には自然死とよばれるアポトーシスがあるが、in vivoにおける経時的モニタリングの手法は確立されていない。今回は本法によってアポトーシスがモニタリングできるかどうかをマイクロダイアリシス法により採取した心筋透析液中のシトクロムC(アポトーシスマーカー)濃度を測定することで検証した。その結果、冠動脈閉塞中の上昇は認められなかったが、開放時において有意な上昇が認められた。心筋透析液中のシトクロムC濃度応答を追跡することで虚血再灌流時のアポトーシス傷害が推測可能となり、心筋傷害の経時的細胞死モニタリングとして活用できることが期待される。
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