脊髄における5HTレセプターの疼痛修飾機能の役割を明らかにするため、5HT1B/1D/1F に関する実験を行った。5HT1B/1D/1Fのアゴニストであるスマトリプタンのくも膜下投与が炎症性モデルに効果があったことより、マウス・ホルマリン試験においてスマトリプタンの抗侵害受容作用がそれぞれのアンタゴニストにより抑制されるか、またアゴニストが抗侵害受容作用を示すか実験を行った。単独では効果がないが、コンビネーションにおいて抗侵害効果が発揮することを見出した。また癌性疼痛モデルにおいてはスマトリプタンは抗侵害受容作用はなく、またシナプス後の作用ではないことが明らかとなった。
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