研究課題/領域番号 |
23592299
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
北條 美能留 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00380957)
|
研究分担者 |
上園 保仁 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 部長 (20213340)
|
キーワード | オピオイド / カナビノイド / 二量体 / 痛み |
研究概要 |
私たちは、二量体化オピオイド受容体の形成、その局在をFluorescence Resonance Energy Transfer (FRET)法により可視化する手法を開発した。さらにアフリカツメガエル卵母細胞アッセイ系を用いて、二量体化オピオイド受容体の活性化のみをアッセイできるシステムを開発した(Hojo et al., J Pharmacol. Sci, 2008) ①二量体化オピオイド受容体のみをアッセイするシステムの構築を行った。 ②各種オピオイド製剤の二量体化オピオイド受容体への影響の解析①で得られた、二量体受容体のみをアッセイできるシステムを用いて、本邦で用いられている医療用麻薬であるモルヒネ、フェンタニル、オキシコドンの二量体化オピオイド受容体に対する反応性の比較解析を行った。特に各種オピオイド製剤による二量体化受容体に対する耐性の違い、並びにそのメカニズムを明らかにした。(1) μ-δ二量体化受容体の各種オピオイド製剤刺激後の細胞内局在の検討-特に受容体インターナリゼーション・脱感作の違いを共焦点レーザにて比較した。(2) μ-δ二量体化受容体の各種オピオイド製剤刺激後の二量体化の程度(FRET効率にて算出可能)を、FRETを用いて解析した。-各種オピオイド製剤はμ、δ二量体化オピオイド受容体を解離させるのか、さらに強固にするのか検討した。(3)以上の実験結果をもとにして、μ-δ二量体化受容体を最大限活性化させるオピオイド製剤の組み合わせ、並びに受容体脱感作を最小限にするオピオイド製剤の組み合わせを同定、解析検討中。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
二量体化受容体を最大限活性化させるオピオイド製剤およびカナビノイド製剤の組み合わせを明らかにし、行動薬理学的解析を行う予定であったが、二量体化受容体を活性化させる最適な組み合わせに関し、予想に反した解析データが出たため、多くの資料をを用い、詳細な評価、再実験をする必要性がでた。
|
今後の研究の推進方策 |
二量体化受容体を最大限活性化させるオピオイド製剤およびカナビノイド製剤(ドロナビノール)の組み合わせを明らかにし、行動薬理学的解析を行っていく。
|
次年度の研究費の使用計画 |
二量体化受容体を最大限活性化させるオピオイド製剤およびカナビノイドの組み合わせを明らかにし、行動薬理学的解析を行う予定であったが、二量体受容体を活性化させる最適な組み合わせに関し、予想とは異なる解析データがでたため。 二量体化受容体を最大限活性化させるオピオイド製剤およびカナビノイドの組み合わせを明らかにし、行動薬理学的解析を行う。
|