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2011 年度 実施状況報告書

TACR1遺伝子エピジェネティック修飾解析を用いた麻薬による嘔吐発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23592301
研究機関札幌医科大学

研究代表者

杉野 繁一  札幌医科大学, 医学部, 助教 (00423765)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードエピジェネティックス / 遺伝子 / 悪心嘔吐 / 麻酔
研究概要

【目的】われわれはこれまで麻薬(オピオイド)投与後の嘔吐にμレセプタ遺伝子多型のハプロタイプが関連することを見いだした(文科省科学研究費:若手(B)2008-2010; 課題番号20791085).さらにわれわれはオピオイド鎮痛時の悪心・嘔吐の発症機序に嘔吐関連遺伝子の後天的な遺伝的変異も関連していると仮説を立てている.本研究は制吐剤の標的の1つであるNK1受容体をコードするTACR1遺伝子のエピジェネティック修飾を調べることにした.【研究計画】全研究期間を通じて予定している具体的研究項目は,(1)TACR1遺伝子のDNAメチル化の解析,(2)TACR1遺伝子のヒストン修飾の解析,(3)TACR1遺伝子のクロマチンリモデリング因子の解析,(4)実際の手術患者での検証,である.【初年度の結果】今年度,われわれは術後患者96人からゲノムDNAを抽出し,TACR1遺伝子のプロモータ領域にあるCpGアイランドのメチル化率をMethylation Specific High Resolution Melting法を用いて検討した.メチル化率が1%以下であった患者は全体の60%であったが,5-20%の患者も存在した.メチル化率が高くなるほど術後の悪心嘔吐の発症率と重症度は減少することが新たに解明された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験以外の臨床業務が多忙で少し実験が遅延している.

今後の研究の推進方策

今後は患者数を増やすことと,SNPsなどの遺伝子変異との関連も検討する予定である.

次年度の研究費の使用計画

新規の機器購入はない.試薬や消耗品等を購入予定である.

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公開日: 2013-07-10  

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