<シミュレーターを利用した各種教育プログラムの展開と受講者・指導者因子に関する情報収集> 今年度も、毎年実施している地域の関連病院を含めた麻酔科後期研修医対象の教育訓練(スキル、シナリオ)と、大学病院の看護師や各科医師、医療安全管理室等多職種連携で実施している訓練(シナリオ)を主軸に展開した。 スキル面では、特にニーズが高い気道緊急への対応に関する分野について、急速に普及してきた気道確保デバイス(McGrath MACビデオ喉頭鏡)の必要性を認識した。気道緊急時に若手医師が使用することの有用性の検討を実施し、現在データを解析し報告の準備を行っている。 <指導者養成プログラムの検討> プログラムコンテンツのコンセプトが固まり、具体的な資料作成を進める中で、7月の臨床救急医学会において、学会からの要請をうけ講演セミナーを担当し、指導医養成プログラムのコンテンツとして準備したNon-teccchnical skillのパートをスキルトレーニングに組み合わせて実施した。多職種連携のスタイルでtechnicalとnon-technicalのプログラムを組み合わせることの有用性について、職種を超えて(各科医師、看護師、救命救急士、臨床工学技士)出席頂いた学会員と議論し意見収集を行うことができた。院内でのコースは、スケジュールの都合上開催できなかったため、平成26年度以降の継続課題として進める方針である。
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