研究課題/領域番号 |
23592305
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
草間 宣好 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60336691)
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研究分担者 |
杉浦 健之 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20295611)
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90264738)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ASIC / 脊髄虚血 |
研究概要 |
脊髄神経細胞に発現するASICチャネルの解析(草間、杉浦、祖父江が担当)ASICチャネルはアイソファームの3量体(ホモマルチマーもしくはヘテロマルチマー)から構成され、そのアイソファームの組み合わせによりチャネル特性は変化する。ラット脊髄神経細胞に発現する主要なASICチャネルの構成について明らかにする。1、ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを7.4から酸性(pH4.0-6.0)に変化させた時に生じるASIC電流を電気生理学的手法(Whole-cell patch-clamp法)を用いて測定しチャネル特性を現在解析中である。またASIC阻害薬(PcTX; ASIC1aホモマルチマーの選択的阻害薬、 amiloride; ASICの非特異的阻害薬)のproton-gated currentに対する抑制効果も検討中である。2、免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファーム(ASIC1-4)の局在について検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
脊髄神経細胞に発現するASICチャネルについて解析を継続中である。1、ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを変化させた時に生じるASIC電流について電気生理学的手法を用いて測定し解析を継続中である。またASIC阻害薬(PcTX; ASIC1aホモマルチマーの選択的阻害薬、 amiloride; ASICの非特異的阻害薬)の効果も引き続き検討中である。2、免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファーム(ASIC1-4)の局在についても実験を継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
1、ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを変化させた時に生じるASIC電流を電気生理学的手法(Whole-cell patch-clamp法)を用いて測定しチャネル特性を解析する実験、ASIC阻害薬のproton-gated currentに対する抑制効果の解析を終了させる。2、免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファーム(ASIC1-4)の局在について解析を終了させる。3、虚血性神経細胞死に対するASIC阻害薬の効果について検討する。ラット脊髄培養神経細胞を用いて、低pHの細胞外液投与により神経細胞死が生じることをCalcein AM/Ethidium homodimer-1を用いたviability assayにより確認する。ASIC阻害薬により、この神経細胞死が抑制されるかどうかを検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験動物、薬品、顕微鏡用消耗品、組織培養消耗品、動物実験用消耗品に使用予定である。
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