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2012 年度 実施状況報告書

脊髄虚血後のASIC活性化制御による神経保護効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592305
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

草間 宣好  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60336691)

研究分担者 杉浦 健之  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20295611)
祖父江 和哉  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90264738)
キーワードASIC / 脊髄虚血
研究概要

脊髄神経細胞に発現するASICチャネルの解析(担当:草間、杉浦、祖父江)
ASICチャネルはアイソファーム(ASIC-1a, -1b, -2a, -2b, -3, -4) の3量体(ホモマルチマーもしくはヘテロマルチマー)から構成され、そのアイソファームの組み合わせによりチャネル特性が変化する。ラット脊髄神経細胞に発現する主要なASICチャネルの構成について明らかにする。(1) ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを7.4から酸性(pH4.0-6.0)に変化させた時に生じるASIC電流を電気生理学的手法(Whole-cell patch-clamp法)を用いて測定し、そのチャネル特性に関して解析中である。またASIC阻害薬(PcTX; ASIC1aホモマルチマーの選択的阻害薬、 amiloride; ASICの非特異的阻害薬)のproton-gated currentに対する抑制効果も現在検討中である。(2) 免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファーム(ASIC1-4)の局在について検討を継続している。
虚血性神経細胞死に対するASIC阻害薬の効果(担当:草間、祖父江)
Calcein AM/ethidium homodimer-1を用いたviability assayにより、ラット脊髄培養神経細胞が低pHの細胞外液投与により神経細胞死が生じること、またこれがASIC阻害薬により抑制されることを確認中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

脊髄神経細胞に発現するASICチャネルについて解析を継続中である。
1、ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを変化させた時に生じるASIC電流について電気生理学的手法を用いて測定し解析を継続中である。またASIC阻害薬の効果も引き
続き検討中である。
2、免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファームの局在についても実験を継続中である。
3.Calcein AM/ethidium homodimer-1を用いたviability assayにより、ラット脊髄培養神経細胞が低pHの細胞外液投与により神経細胞死が生じること、これがASIC阻害薬により抑制されることを確認中である。

今後の研究の推進方策

現在遅れている研究項目(ラット脊髄培養神経細胞のASIC電流の電気生理学的検討、免疫組織染色法によるASICチャネルの局在、神経細胞死のASIC阻害薬による抑制効果)について研究を進めるとともに、ラット脊髄虚血モデルを用いたASIC阻害薬の脊髄保護作用について検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

1.ラット脊髄培養神経細胞を用いて、細胞外液のpHを変化させた時に生じるASIC電流を電気生理学的手法(Whole-cell patch-clamp法)を用いて測定しチャネル特性を解析する実験、ASIC阻害薬のproton-gated currentに対する抑制効果の解析を終了させる。
2.免疫組織染色法により、脊髄神経細胞における各アイソファーム(ASIC1-4)の局在について解析を終了させる。
3.虚血性神経細胞死に対するASIC阻害薬の効果について検討する。
ラット脊髄培養神経細胞を用いて、低pHの細胞外液投与により神経細胞死が生じることをCalcein AM/Ethidium homodimer-1を用いたviability assayにより確認する。ASIC阻害薬により、この神経細胞死が抑制されることを確認する。
4.ラット脊髄虚血モデルを用いてASIC阻害薬の脊髄保護作用を検討する。
5. 計画が遅れたために物品購入も遅れ、今年度に全額使用することができなかった。繰越金は来年度の計画で使用する。

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公開日: 2014-07-24  

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