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2012 年度 実施状況報告書

手術患者の酸化ストレス病態の解明と抗酸化治療による手術侵襲治療戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23592309
研究機関大阪市立大学

研究代表者

土屋 正彦  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80253350)

研究分担者 佐藤 英介  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (60211942)
キーワード活性酸素 / 手術侵襲 / 麻酔管理 / 神経ブロック
研究概要

(1) 基礎研究では、抗酸化ストレスを有するプロポフォールが細胞内の様々な情報伝達機構に影響を与えることを発見し、現在、さらにデータを蓄積中である。
(2) ヒトを対象にした研究で、手術前の酸化ストレス病態が手術後の回復過程に影響を与え予後を左右していることを明らかにした。また、術中管理法の違いにより、その差がさらに大きくなることも明らかにした。現在、さらにデータを蓄積中である。
(3) 最大の手術侵襲である疼痛に対して、術後疼痛を軽減する新しい神経ブロック療法の臨床試験に入っており、一定の成果が得られている。次年度はさらに症例を蓄積し、解析を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床データは、かなり集まっており、現在、集計・解析中である。
基礎実験はやや遅れている。本院では手術室を増室し、大幅に手術件数を増やそうとしている。そのため、臨床医としての拘束時間が大幅に増えてしまい、十分な実験時間がとれないためである。最終年度は共同研究者の佐藤英介教授とより密接に連携し、できる限り予定通り研究を完成させたい。

今後の研究の推進方策

休日、夜間を最大限に活用し研究を進めるとともに、共同研究者の佐藤英介教授とより密接に連携し研究を効率的に進める。

次年度の研究費の使用計画

研究をまとめるために、特に基礎研究に力を入れ、実験動物や試薬の購入に使用する。臨床研究においては、酸化ストレス解析装置を購入し患者の酸化ストレス病態の詳細なデータを集め、手術侵襲との相関を解明する。また、全体のデータの解析のため、統計処理ソフトの購入を予定している。一部の資金は、海外の学会も含めた学会発表のための旅費に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Key Points for intraoperative management of percutaneous endoscopic lumbar discectomy (PELD) for anesthesiologists2013

    • 著者名/発表者名
      Tsuchiya M and Kyo Y
    • 雑誌名

      Minerva Anestesiologica

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transversus abdominis plane block in combination with general anesthesia provides better intraoperative hemodynamic control and quicker recovery than general anesthesia alone in high-risk abdominal surgery patients2012

    • 著者名/発表者名
      Tsuchiya M, Takahashi R, Furukawa A, Suehiro K, Mmizutani K and Nishikawa K
    • 雑誌名

      Minerva Anestesiologica

      巻: 78 ページ: 1241-1247

    • 査読あり
  • [図書] Nitric oxide regulation in mechanism of acupuncture2013

    • 著者名/発表者名
      Tsuchiya M
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      InTech

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公開日: 2014-07-24  

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