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2012 年度 実施状況報告書

前頭前野・セロトニン神経を介する急性痛・癌性疼痛の制御

研究課題

研究課題/領域番号 23592317
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

大島 勉  公益財団法人がん研究会, 有明病院麻酔科, 副部長 (50223805)

キーワード前頭前野 / セロトニン下行性抑制系 / 急性痛 / 癌性疼痛
研究概要

本研究の目的は、運動性鎮痛機序を解明し、急性痛への影響、延いては癌性疼痛緩和の一手段としての運動療法の有効性を評価する新たな視点及び尺度として、感情・意欲・創造を司るヒトの脳の前頭前野とセロトニン下行性抑制系の活動及びそれら両者間の相互作用を検討しつつ、前頭前野・セロトニン下行性抑制系を介する急性痛および癌性疼痛の制御法を模索することである。
平成24年度の研究実施計画としては、さらなる考察を進めるために、動物実験の並行を視野に入れるというものであった。しかし、残念ながら、現時点でまだ、動物実験の施行はなされていない。
今年度の研究成果に関して出色なのは、中国の学会で招聘され、これまでの研究成果の一部を講演したことである。講演内容は、ヒトにおいて中等度負荷の自転車漕ぎ運動の直後に心理学的にみて負の気分を減少するが、これは前頭前野の活性化および中枢のセロトニン神経系の活性化による現象であることが示唆されるというものであった。なお、同じく中等度負荷の自転車漕ぎが遅延性に鎮痛効果を生ずるとする内容の発表はアメリカ麻酔学会にて一般演題で発表している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

東日本大震災によるさまざまな混乱が尾を引き、現在までの達成度は遅れていると言わざるを得ない。

今後の研究の推進方策

達成度の遅延に関しては、時間的には休日返上もやむを得ないと考えるが、たとえそうしたとしても、なかなかこの遅延を取り戻せるものではない。研究期間の延長を視野に入れつつ、拙速に陥らず、確実に研究成果を上げていきたい。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は震災によって破損された物品の購入に研究費を使用せざるを得なかった。次年度は当初の研究計画に沿うよう努力したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 周術期医療事故における術後呼吸合併症の重要性について2013

    • 著者名/発表者名
      横田美幸、森野良蔵、関 誠、大島 勉
    • 雑誌名

      日臨麻会誌

      巻: 33 ページ: 150-155

  • [学会発表] Activation of anterior prefrontal cortex and serotonergic system may be associated with antinociception during pedaling exercise in humans.2012

    • 著者名/発表者名
      Oshima T, Yokota M.
    • 学会等名
      2012 American Society of Anesthesiologists Annual Meeting
    • 発表場所
      Washington DC, USA
    • 年月日
      20121013-20121017
  • [学会発表] Activation of prefrontal cortex and serotonergic system is associated with improved psychological mood after pedaling exercise in humans.2012

    • 著者名/発表者名
      Oshima T.
    • 学会等名
      20th Annual Meeting of Chinese Society of Anesthesiology
    • 発表場所
      Chongqing, China
    • 年月日
      20120830-20120901
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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