研究概要 |
平成24年度は、前年度に明らかにしたがん骨転移モデルラットにて変化の見られたmiRNAについてμ-opioid受容体との関係について検討した。がん骨転移モデルラットと乳がん細胞ともに増加したmiRNA:let-7a, let-7b, let-7c, let-7d, let-7i, miR-140*, miR-20a, miR-10a-5p, miR-15b miR-16, miR-17-5p, miR-21, miR-23a, miR-24, miR-25等 がん骨転移モデルラットのみ増加したmiRNA:miR-351, miR-206, miR-210, miR-221, miR-291a-5p, miR-675 がん骨転移モデルラットのみ減少したmiRNA:miR-327, miR-296, miR-598-5p, miR-615, miR-678, miR-211*, miR-365*, miR-758* miR-770* HEK293細胞に恒常的にμ-opioid受容体を発現させて、上記miRNAによる影響をCellKey systemで検討した。 1)異常なmiRNAのμオピオイド受容体の活性化に対する影響 μオピ オイド受容体のアゴニストであるDAMGOで刺激した時の活性をCellKey systemにて測定し、異常なmiRNA処置による影響を調べた。 2)μオピオイド受容体の細胞膜での発現に対する異常miRNAの影響 HEK293にμオピオイド受容体+GFP(Green Fluorescent Protein)のcDNAを導入し、μオピオイド受容体+GFPを発現させた。μオピオイド受容体+GFPのcDNA導入と同時に、変化の見られたmiRNAで処置し, 細胞膜でのμオピオイド受容体+GFPの発現変化を共焦点顕微鏡で調べる予定である。
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