研究概要 |
日本人前立腺癌において、全ゲノム関連解析(GWAS)から同定された複数の疾患関連遺伝子座の一塩基多型(SNPs)の関連を検討するため、選択した21 SNPsについてDirect SequenceとTaqMan SNP Genotyping Assayを用いたタイピング結果を確認する事から実験を開始した。 この中で、rs16901979 (8q24 R2), rs1447295 (8q24 R1), rs1571801 (9q33), rs10993994 (10q11), rs10896449 (11q13), rs4430796 (17q12), rs1859962 (17q24.3), rs2735839 (19q13), rs12653946 (5p15), rs339331 (6q22), rs9600079 (13q22)の11 SNPsについてはDirect SequenceとTaqMan SNP Genotyping Assay の間でタイピングの一致が確認されたため、実際のサンプルを用いたTaqMan AssayによるGenotypingが進行中である。残りの10 SNPsについてはDirect SequenceとTaqMan SNP Genotyping Assayの間にタイピングエラーが認められる、TaqMan Assay未施行のため、実際のサンプルでのタイピングへは進んでいない。 一部解析の進んだ、rs1447295についてはA allele carrierが家族性前立腺癌(FPC)に有意リスクを増加する(CC vs CA+AA: OR 2.36 95%CI 1.41-3.94 p=0.002)ことが判明した。
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