研究課題/領域番号 |
23592329
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
大園 誠一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00183228)
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研究分担者 |
高山 達也 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90324350)
高岡 直央 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (30467229)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
杉山 貴之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70444346)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 腎癌 / 脳型脂肪酸結合蛋白 / FABP7 / エネルギー産生 |
研究概要 |
FABP7を発現している腎癌細胞株や発現していない細胞株を用いて、ω3脂肪酸であるDHAと炎症性サイトカイン誘導するとされるリノール酸を負荷して、細胞増殖能を検討した。ω3脂肪酸であるDHAの負荷で細胞増殖抑制がみられた。 FABP7を発現しない胎児正常腎細胞株にFABP7を発現させ、その運動能を解析した。明らかな運動能の変化は、認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に準じて研究が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
(1) in vitroで細胞増殖抑制効果が認められたDHAとあまり有意な影響を及ぼさなかったリノール酸を自由接触させたヌードマウスの皮下、FABP7を発現している腎癌細胞株や発現していない細胞株を接種し、腫瘍の発育状態を観察する。また、同様のマウスの尾静脈から、上述の細胞を注射して、転移巣の状況について検討する。(2) 腎癌におけるFABP7発現の意義をエネルギー産生の観点から検証するために実際に正常腎細胞株にFABP7を過剰発現させ、細胞 内ATP濃度を測定し、それが低酸素環境下でどの程度影響を受けるか検討する。また、同時に細胞内各種アミノ酸濃度を測定し、さら にフマル酸呼吸やグルタミン酸からのエネルギー産生についても検討する。(3) FABP7 の発現が細胞内の脂肪酸濃度を上昇させ、また細胞内アミノ酸濃度に影響を与えている可能性がある。そこでFABP7 発現腎癌細胞株とFABP7 非発現腎癌細胞株で上記の各々の細胞培養条件における各種脂肪酸の細胞内濃度を液体クロマトグラフィーで測定する。また、細胞内各種アミノ酸濃度もキャピラリー電気泳動で測定する。また、オートファジーのLC3システムとFABP7との関連を調べる。(4) ヌードマウスの皮下にFABP7発現腎癌細胞株を接種し、前述の実験で細胞増殖抑制が認められた脂肪酸を与え、腫瘍に与える影響について観察する。(5) 腎盂に浸潤のないような腎癌の尿中にFABP7 のmRNAが検出される点についてはexosomeの関与が推定される。そこで術前、術後の尿をDNAase、RNAaseで前処理したサンプルでのmRNAの検出を試みる。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度研究計画に準じて、引き続き消耗品の購入主体で使用する。
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