研究課題
基盤研究(C)
淡明細胞型腎癌ではVHL遺伝子の変異による発症が約90%を占め、HIF・VEGFの発現上昇があるためVEGFレセプター阻害薬が有効とされるが、VHL変異のある腎癌でもHIFの分解があり、HIF発現の低い癌にも骨転移がある。HIF1aは癌抑制作用、HIF2aには腫瘍増殖促進作用がある。進行性淡明細胞型腎癌→VEGFレセプター阻害薬投与の方式は必ずしも成立しない。本研究は典型的な変異VHL遺伝子をVHLノックアウトES細胞に導入し、VHL-エロンガンBC複合体形成によるHIF1a・HIF2aの発現の変化を解析した。これによりVHL変異によるVEGF阻害分子標的薬の使用の治療効果予測法を確立する。