研究課題/領域番号 |
23592337
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
大庭 康司郎 長崎大学, 大学病院, 助教 (20593825)
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研究分担者 |
宮田 康好 長崎大学, 大学病院, 講師 (60380888)
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キーワード | アノイキス |
研究概要 |
細胞株の選定と培養条件の確立:本研究における細胞培養で、必要不可欠な条件設定として、酸素濃度や培地のpHやグルコース濃度、さらにはアミノ酸濃度を変化させてアノイキスの誘導を比較検討する場合、cell lineによって基礎培地が異なることは、結果の解釈に支障を及ぼす可能性があるため、今回DMEMによる培養を行ったところ、ACHN、Caki-1、Caki-2において基礎培地と同様の増殖曲線となることがわかった。そこで、引き続きcell linesの種類を増やして検討中である。 アノイキス誘導:アノイキスの誘導法を各種検討したが、poly-HEMAを用いたdish との接着阻害が最も安定した結果が得られ、ACHNについてはほぼ信用に足る再現性が得られた。Cell-cell contactについてはインテグリン阻害剤を用いた方法に加え、新たな方法も現在検討中である。また、我々の研究グループが行った他の研究成果からSrcとFAKについても注目して検討を進めており、アノイキス誘導との関連が推測される結果が得られ、現在論文投稿中である。 動物実験の手続き:「研究の目的」および「研究実施計画」に則った動物実験の申請を行った。長崎大学の規定に沿った審査・修正を行った後にその申請は受理された。また研究協力者が実験に参加するための講習を受け、実験参加の許可が長崎大学より得られたため、動物の購入・飼育を開始した。 臨床検体:当施設でのIRBにおける承認のもと、臨床検体の入手、保存を予定通り行っている。今回アノイキスに関する様々な情報収集を行ってきた中で、腎がんに関する新たな知見が得られたため、検体入手・保存の際にあわせてさらなる臨床データも収集しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由) 動物実験の手続きに予定外(動物実験施設の建て替え工事および実験実施に必要な講習など)の時間を要したが、その後は計画に沿ってすすめている。細胞を用いた研究では、他の実験結果から、予定よりも広範囲な研究が展開できている。臨床検体に関する研究も予定通りに進行できている。 以上から、「おおむね順調に進展している」と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
(今後の推進方策) 動物実験関連の実験は細胞培養実験と並行して引き続き行うこととしている。また、各種の血管新生阻害剤については、研究分担者が実験を行ったところ、アノイキス誘導に関しては様々な因子が複雑多岐に関連しており、現在学術論文投稿中である。その意味でも予定通りの遂行は可能と判断している。臨床検体や細胞培養関連の研究は当初の予定通りで遂行すれば問題ないと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
(次年度の研究費の使用計画) 血管新生阻害剤に関する実験を予定よりも広範囲な血管新生阻害剤での検討を行った結果、いくつかの因子に絞り込んでいる。また、使用するマウスの匹数を増やして様々な検討を行った結果から、さらなる一次抗体の費用の増加も予想される。しかし、おおむね予定通りの計画で進行しており、全体的には当初の予定していた研究費の使用を計画している。
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