研究概要 |
1. すべての検体、全症例117例の、ATBF1の染色性の評価、予後との関連研究を行う(川口担当) 免疫組織学的に p21, ATBF1染色を施行後、正常尿路上皮、増殖病変、良性-悪性腫瘍組織を含む尿路上皮病変すべてを観察。ATBF1, p21染色性をスコア化 (p21スコア、核ATBF1スコア、細胞質ATBF1スコア、ATBF1欠落割合の4指標) 評価。各スコアの結果解析を行う。ATBF1、p21スコアと生存率は、Kaplan-Meier method、Proportional hazards model使用する統計的解析を行った。p21 スコアとの関連を示すのは難しいと判断し、核にATBF1 が存在するか存在しないかで、予後解析中である。 2. 3種類の胱癌培養細胞を使用し、ATBF1が核に存在するのか、細胞質なのかを検討(三浦担当) ヒト膀胱癌由来の培養細胞3株、RT4, T24, HT1376を使用して、細胞培養後、Western blot解析を行い、ATBF1蛋白の局在と癌細胞の発育速度との関連を探った。発育速度の最も速い、T24 のみでATBF1 蛋白が核に存在していない事実を見出している。
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