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2013 年度 実施状況報告書

癌抑制因子ATBF1の細胞内局在をバイオマーカーとする膀胱癌悪性度診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592343
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

川口 誠  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50204699)

研究分担者 三浦 裕  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90285198)
キーワードATBF1 / 膀胱癌
研究概要

1. すべての検体、全症例117例の、ATBF1の染色性の評価、予後との関連研究を行う(川口担当)       免疫組織学的に p21, ATBF1染色を施行後、正常尿路上皮、増殖病変、良性-悪性腫瘍組織を含む尿路上皮病変すべてを観察。ATBF1, p21染色性をスコア化 (p21スコア、核ATBF1スコア、細胞質ATBF1スコア、ATBF1欠落割合の4指標) 評価。各スコアの結果解析を行う。ATBF1、p21スコアと生存率は、Kaplan-Meier method、Proportional hazards model使用する統計的解析を行った。p21 スコアとの関連を示すのは難しいと判断し、核にATBF1 が存在するか存在しないかで、予後解析中である。
2. 3種類の胱癌培養細胞を使用し、ATBF1が核に存在するのか、細胞質なのかを検討(三浦担当)
ヒト膀胱癌由来の培養細胞3株、RT4, T24, HT1376を使用して、細胞培養後、Western blot解析を行い、ATBF1蛋白の局在と癌細胞の発育速度との関連を探った。発育速度の最も速い、T24 のみでATBF1 蛋白が核に存在していない事実を見出している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

膀胱癌、膀胱癌培養細胞で、悪性になるほど ATBF1蛋白の分断化を組織上で観察する事が出来ている。なぜ、分断化した後に細胞質に残るのか、その証明をする事が必要だと思われるので、残りの期間で実現したい。

今後の研究の推進方策

1. ATBF1 の全長の発現ベクター、核移行シグナルを含む部位の発現ベクター、核移行シグナルを含まない部分の発現ベクターを使用して、培養細胞内に導入した場合に、これらの全長、部分蛋白がどのような挙動を示すかを観察する事が今後の研究課題であり、その準備を整えつつある。
2. 予後解析も継続し、何を持ってバイオマーカーと成り得るのか、さらに簡便な方法は見いだせるのかを検討していきたい。

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公開日: 2015-05-28  

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