研究課題
膀胱癌臨床検体に対して免疫組織学的に 7種類のATBF1染色を施行後、正常尿路上皮、増殖病変、良性-悪性腫瘍組織を含む尿路上皮病変すべてを観察し、核ATBF1スコアの算出を行った。スコアの結果解析(核ATBF1スコア)と生存率は、Kaplan-Meier method、Proportional hazards model使用する統計的解析を行った(川口)。現在までの解析から、癌細胞でのATBF1蛋白の欠落・減少や、核移行出来ない蛋白変異や分断化が起こると、ATBF1はその癌抑制機能を十全に発揮出来ないようである。膀胱癌は増殖能の観点から多彩な細胞集団から構成されることが多く、従来の病理診断(HE染色)では悪性度を正確に客観的に捉えることが困難であった。しかし、今回、ATBF1 の分断化を診断するだけで、この問題点を克服し、膀胱癌病理診断の質的精度向上につながる効果が期待できる結果を得ることが出来た。以上計画遂行後に海外英文誌に投稿を行っている(川口、三浦)。BMC Cancer 誌、A diagnostic marker for superficial urothelial bladder carcinoma: lack of nuclear ATBF1 (ZFHX3) by immunohistochemistry suggest malignant progression として投稿 (2015年 07 Sep. )。現在 Under Review である。
すべて 2015
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J Alzheimers Dis.
巻: 43(1) ページ: 243-57