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2012 年度 実施状況報告書

前立腺局所療法のためのがん病巣および治療範囲の双方向性マッピング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592345
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

鴨井 和実  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40295663)

研究分担者 三木 恒治  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10243239)
河内 明宏  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90240952)
沖原 宏治  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80285270)
岩田 健  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00552209)
藤原 敦子  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20457980)
キーワード前立腺 / 前立腺癌 / 局所療法 / MRI / 超音波 / 凍結療法 / 密封小線源治療
研究概要

前立腺ファントムを使って前立腺癌モデルを作成し、MRIと超音波のFusion Imageをガイドにして前立腺ファントムの腫瘍部位を穿刺しその精度の検討を行った。昨年度は、治療機器の前に前立腺生検で用いられる穿刺針で、小さなTargetを正確に穿刺できるかどうかの実験を行った。結果腫瘍の中心と生検針先端とのずれを計測したところ(10回)、いずれも1 mm以内の範囲であった。このことからMRI-US Fusion Imageガイド下穿刺の精度が非常に高いことが証明された。
また、MRI上で前立腺癌病巣の疑われる症例に対してMRI-US Fusion Imageガイド下生検を施行し、前立腺癌の検出率を検証した。その結果前立腺癌は80例中72例(90%)から検出され、癌が検出されたすべての症例においてTarget Coreが陽性であった。すなわちMRIの情報から得られた癌病巣の疑わしい部位に対して正確なTargetingが行われると、ほぼ間違いなく癌が検出されることがわかった。これらのことから、3次元的な生検経路の記録と病理組織診断の照合によって、小さな前立腺癌に対する局所療法が可能になると考えられた。
昨年度開発を依頼していた経会陰的穿刺ユニットは、当システムで使用する超音波プローブの限界によって困難であることが確認された。従って、当該ユニットを使った治療ではなく、3次元的な癌病巣のMappingからテンプレートを使って経会陰的に穿刺して治療を行うことがよいと考えられた。本年度は開始した小線源留置による局所療法を進展させ、凍結局所療法も開始することを目標とする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

経会陰的アプローチが可能な穿刺ユニットは、実用化が困難であったため、正確な癌病巣の3D-Mappingを用いてテンプレートを使った経会陰的治療を開始している。

今後の研究の推進方策

現在の穿刺ユニットを用いて、さらに癌病巣のTargetingの精度検証を行う。また、正確な癌病巣の3D-Mappingがどこまで可能か、前立腺全摘除標本との比較で検証を行う。テンプレートを使った小線源留置または凍結プローブによる局所療法を開始し、治療効果を検証する。

次年度の研究費の使用計画

前立腺癌局所療法を正確に行うために、MRIと生検結果から得られる情報で臨床的に有意義な癌病巣をすべて3次元的にMappingするソフトウェアの開発に主に用いる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 前立腺癌を効率的に診断するためのMRI-US Fusion Biopsy

    • 著者名/発表者名
      鴨井和実、沖原宏治、岩田 健、本郷文弥、納谷佳男、上田 崇、河内明宏、三木恒治
    • 学会等名
      第101回日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      札幌

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公開日: 2014-07-24  

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