研究課題
基盤研究(C)
癌精巣抗原のひとつであるSPAG4が、腎癌組織において正常組織と比較して著名に発現が上昇していることを見出した。SPAG4の発現は低酸素下で誘導される転写因子の一つであるHIF1αにより制御されていた。SPAG4の発現レベルは腫瘍の悪性度と負の相関を示し、SPAG4の発現が低いグループでは、腫瘍の再発率が優位に上昇していた。以上の結果より、癌精巣抗原の一つであるSPAG4が腎癌において有望なバイオマーカーとなることが示された。現在、精巣腫瘍において、SPAG4の発現とその予後との相関について検討を加えている。