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2012 年度 実績報告書

精巣腫瘍における生殖幹細胞発現遺伝子DDX1の個体での機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23592356
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

田中 貴代子  公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 主席研究員 (40124474)

キーワードDDX1 / 精巣腫瘍 / トランスジェニック / ノックアウト / 免疫組織染色
研究概要

CAGプロモータ下流にloxP- Neomycin-loxP配列、Ddx1遺伝子を挿入したコンストラクトをマイクロインジェクションし、2種のトランスジェニックマウスの系統を樹立した。作出した2系統のトランスジェニックマウスと精巣特異的にCreを発現するNurogenin3-Creトランスジェニックマウスと交配した。CreリコンビナーゼによりNeomycin が除去され,CAGプロモーター下流にDdx1が挿入された個体について4 -12ヶ月の精巣を摘出し、トランスジェニックマウスとコントロールの精巣重量を比較したが,2系統共に特に目立った差は認められなかった。定量的PCRを用いた生後4-12ヶ月の精巣のDdx1の発現量はコントロールに比べ約2倍に亢進していた。そこで、摘出した精巣を固定、包埋後パラフィン切片を作成し、免疫組織染色によりDdx1の発現、分布を調べた。トランスジェニックマウス精巣では、GATA1を発現するセルトリ細胞は精細管周辺部に分布し、異常はみられなかったが、Ddx1発現細胞は精細管周辺部だけにとどまらず内腔方向に異常増殖している精細管も存在した。しかし、精子形成過程における大きな異常は検出できなかった。そこで,発生初期に全身でCre を発現する CAG-Creマウスとの交配により、CAG-Cre―Ddx1個体を得た。今後、発生段階を追って解析することにより精子形成過程への影響を調べる予定である。また、ノックアウトマウスについては、新たに生殖系列に伝播したキメラマウスを作出した。現在、Floxマウスまで作成が進んでいる。ホモ接合型のマウスが出来次第、精子形成過程における野生型との違いについて、精巣切片を作製して繊細に解析することと,RNA及びタンパクレベルでの発現を調べる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Tumor suppressive function of PTPN23 in testicular germ cell tumors is lost upon overexpression of miR-142-3p2013

    • 著者名/発表者名
      Kiyoko Tanaka
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1074/jbc.M113.478891

    • 査読あり
  • [学会発表] Tumor suppressor function of PTPN23 in testicular germ cell tumors2012

    • 著者名/発表者名
      Kiyoko Tanaka
    • 学会等名
      71st Annual Meeting of the Japanese Cancer Association
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] miR-142-3p is a potential prognostic biomarker for testicular germ cell tumors2012

    • 著者名/発表者名
      Kiyoko Tanaka
    • 学会等名
      World Cancer Congress
    • 発表場所
      montreal, CANADA
    • 年月日
      20120827-20120830

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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